遙かなりわが愛を

出版時間:1973  出版社:文藝春秋  作者:笹沢左保  
Tag標簽:無  

內(nèi)容概要

180センチの長身を真白な背広に包み、淡いピンク色のワイシャツに黒ネクタイと、ひどく派手な裝いだが、オシャレに徹したスマートさがある。短く刈り込んだ頭、淺黒く精悍なマスク、知的で愛嬌のある大きな目。これが38歳の警視庁名物警部、捜査一課主任伊勢波邦彥である。伊勢波に挑戦狀が屆いた。それは全國の警察本部防犯課長會議の席上で明らかにされたのであった。江戸の蘭學者高野長英の曾孫と稱する元東國大助教授で殺人者、高野真一郎からのメッセージで、四國宇和島の舊家の人妻宗方美紗子殺害を予告するものだった。伊勢波は宇和島へ向った。宗方美紗子は楚々とした美人であったが、數(shù)日後、尾道で殺された。遺留品は、高野真一郎の犯行を物語っていた。しかし犯行時刻、真一郎のアリバイ証人は、なんと伊勢波自身であった。高野真一郎は途方もないことを企んでいる。伊勢波は慄然とした。

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