內(nèi)容概要
1992年に『紅の豚』を公開してから沈黙していた宮崎駿が、1997年満を持して発表したのが『もののけ姫』である。このセットはそのフィルムコミック全5巻。フィルムコミックとは、映畫のシーンをマンガのように再編集して本にしたものだ。
舞臺は室町時代の日本。北の地で暮らす若者アシタカは、突然村を襲ってきたタタリ神に觸れ、腕に「呪い」を受けてしまう。その呪いを解くために、彼はひとり西へと旅立つ。旅の途中、シシ神の森で、エボシ御前によって傷つけられた山犬を治療する少女サンに出會う。やがてエボシ、山犬たちとの爭いに巻き込まれるアシタカは、両者が共存できる道を探そうと立ち上がる。
この「時代劇」は、これまでの宮崎作品とはずいぶん異質(zhì)である。彼の得意とする飛翔場面はなく、少女は可憐どころか山犬と暮らし人間を厭(いと)う。映畫のテーマである「自然と人間との共生」にたいして、宮崎は希望的な結(jié)末を用意しなかった。それでも、この映畫は日本人の1割が見たといわれるほどの大ヒットとなった。この『もののけ姫』の深く奧行きある世界を、本書でじっくりと味わってみてはいかがだろうか。(文月 達)
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