蔣介石と新生活運動

內容概要

中國國民黨、及び、中華民國國民政府の指導者、蔣介石が１９３４年２月１９日に発し、足かけ１５年にわたって展開された大衆(zhòng)動員運動＝「新生活運動」の全容を解明。蔣介石の日本留學経験や、クリスチャンで大財閥令嬢である妻、宋美齢が果たした役割、ドイツやイタリアのファシズムの影響等の検証から「新生活運動」の理念や実施內容を詳細に分析。１９３０年代から４０年代の國共関係の変容や、蔣介石が描いた近代國家建設の理念を明らかにする。

作者簡介

段　瑞聡 (ダン　ズイソウ)
慶應義塾大學商學部助教授。１９６７年生まれ。中國?內蒙古大學外國語學部卒業(yè)（８８年）後、同學部助手に就任。９０年財団法人大內山塾に日本語研修のため來日。慶應義塾大學大學院法學研究科政治學専攻修士課程（９４年）ならびに博士課程修了（９９年）。杏林大學を経て、２００１年より慶應義塾大學商學部専任講師、２００３年より現(xiàn)職。博士（法學）。専攻は中國近現(xiàn)代政治史、現(xiàn)代中國政治、日中関係史（本データはこの書籍が刊行された當時に掲載されていたものです）

書籍目錄

序章　蔣介石研究の射程
第1節(jié)　新生活運動研究の視角とその意義
第2節(jié)　先行研究とその問題點
第1章　新生活運動発動の背景――思想的側面を中心に
第1節(jié)　問題の所在
第2節(jié)　新生活運動における伝統(tǒng)思想の側面
第3節(jié)　ファシズムの影響と新生活運動
第4節(jié)　キリスト教と新生活運動
第5節(jié)　蔣介石の日本留學経験と新生活運動
第6節(jié)　結語
第2章　新生活運動の組織構造と蔣介石の権力基盤
第1節(jié)　問題の所在
第2節(jié)　新生活運動の開始期
第3節(jié)　新生活運動組織の統(tǒng)一時期
第4節(jié)　新生活運動促進総會の発展期
第5節(jié)　日中戦爭期の新生活運動促進総會
第6節(jié)　國共內戦期の新生活運動――南京復帰から終息へ
第7節(jié)　結語
第3章　蔣介石の権力の浸透と新生活運動――一九三四年を中心に
第1節(jié)　問題の所在
第2節(jié)　蔣介石の権力奪回と新生活運動
第3節(jié)　新生活運動の開始
第4節(jié)　促進総會成立後の新生活運動
第5節(jié)　結語
第4章　蔣介石の國家建設理念と新生活運動――一九三五～一九三七年を中心に
第1節(jié)　問題の所在
第2節(jié)　「三化」目標と蔣介石の國家建設理念
第3節(jié)　國家建設理念の具現(xiàn)化と新生活運動
第4節(jié)　結語
第5章　新生活運動と「抗戦建國」――一九三七～一九四五年を中心に
第1節(jié)　問題の所在
第2節(jié)　日中戦爭期における新生活運動促進総會
第3節(jié)　新生活運動促進総會婦女指導委員會の改組と活動
第4節(jié)　結語
結論
補章　蔣介石の対日認識――新生活運動の背景を例に
第1節(jié)　問題の所在
第2節(jié)　新生活運動の背景から見た蔣介石の対日認識
第3節(jié)　蔣介石の対日認識の形成要因
あとがき

圖書封面

圖書標簽Tags

無

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