西晉「儒教國(guó)家」と貴族制

出版時(shí)間:2010-10-28  出版社:汲古書院  作者:渡邉義浩  
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內(nèi)容概要

【結(jié)論】より
「儒教國(guó)家」とは、後漢以降の中國(guó)國(guó)家が、儒教の理念に依拠して支配體制を正統(tǒng)化することを表現(xiàn)するための分析概念である。(中略)儒教によりその支配を正統(tǒng)化される皇帝が、儒教の教養(yǎng)を持つ文人官僚と、その出身母體である在地勢(shì)力を利用した支配を行う、という伝統(tǒng)中國(guó)に固有な國(guó)家體制は、道教や仏教の隆盛後も引き継がれていく。西晉を建國(guó)する司馬氏は、曹魏に対する「名士」の反発を束ねて権力を掌握するなかで、「儒教國(guó)家」の再編を行っていく。本書で解明したように、西晉「儒教國(guó)家」では、國(guó)家の統(tǒng)治政策が経典の典拠を持つに至るのである。 一方、三國(guó)時(shí)代の支配階層であった「名士」は、西晉において貴族へと変貌する。中國(guó)の貴族制は、官僚制でも封建制でもなく、身分制として皇帝権力により編成された。國(guó)家的身分制としての貴族制は、五等爵制や士庶區(qū)別により皇帝が作り上げた國(guó)家體制の一部なのである。したがって、西晉「儒教國(guó)家」の國(guó)家體制を正統(tǒng)化する一環(huán)として、儒教は貴族制をも正統(tǒng)化する。そのための理念が「封建」である。始めて貴族制が成立した西晉の五等爵制以降、両晉南北朝の貴族制は、「封建」という儒教の理想的な統(tǒng)治理念に沿うものとして正統(tǒng)化された?!阜饨ā工趣い砟瞍?、社會(huì)の分権化に対して、君主権力を分権化して、國(guó)家権力全體としての分権化を防ぐに足る內(nèi)容を備えていたからである。ところが、西晉「儒教國(guó)家」は、太康元(二八〇)年の三國(guó)統(tǒng)一の後、わずか十?dāng)?shù)年の安定期を持つだけであった。八王の亂が勃発し、続けて起こった永嘉の亂によって西晉は滅亡、かろうじて司馬睿により、建武元(三一七)年に東晉が建國(guó)される。西晉滅亡の原因は、恵帝の不慧に帰せられることが多い。
しかし、滅亡の本質(zhì)的な理由は、西晉「儒教國(guó)家」の限界、さらには國(guó)家の支配理念としての儒教そのものの限界にあるのではないか。
本書は、以上のような研究動(dòng)向と問題意識(shí)のもと、西晉「儒教國(guó)家」と貴族制の形成、および西晉「儒教國(guó)家」の崩壊と儒教の限界を思想史を中心に解明したものである。

作者簡(jiǎn)介

渡邉義浩,東京生まれ。筑波大學(xué)大學(xué)院博士課程 歴史?人類學(xué)研究科修了。文學(xué)博士。専門は魏晉南北朝史。三國(guó)志関連の著作?活動(dòng)多し。

書籍目錄

【內(nèi)容目次】
序 論 「儒教國(guó)家」と貴族制研究
第一節(jié) 儒教の「國(guó)教化」論と「儒教國(guó)家」の成立
董仲舒の宣揚(yáng)/王莽の限界/聖漢の神聖化
第二節(jié) 中國(guó)貴族制と「封建」
六朝貴族と隋唐貴族制/貴族意識(shí)と國(guó)家的身分制/「封建」の時(shí)代
第一章 貴族制の成立
第一節(jié) 司馬氏の擡頭と西晉の建國(guó)
司馬懿の擡頭/正始の政変/五等爵制の施行
第二節(jié) 西晉司馬氏婚姻考
西晉成立以前の司馬氏/武帝司馬炎の後宮制度/身分的內(nèi)婚制と貴族制
第三節(jié) 西晉における五等爵制と貴族制の成立
漢魏の爵制/西晉の五等爵制/五等爵制と貴族制
第四節(jié) 九品中正制度と性三品説
性三品説の展開/唯才主義と才性四本論/九品中正制度と皇侃の性三品説
第五節(jié) 陸機(jī)の「封建」論と貴族制
「封建」論の系譜/「五等諸侯論」の特徴/八王の亂と貴族制の堅(jiān)持
第二章 「儒教國(guó)家」の再編
第一節(jié) 西晉「儒教國(guó)家」の形成
魏晉革命の正統(tǒng)性/泰始律令と『禮記』/經(jīng)の「理」と君主権力
第二節(jié) 「封建」の復(fù)権
後漢「儒教國(guó)家」における諸侯の位置/「封建」論の臺(tái)頭/西晉における諸王封建の正當(dāng)性
第三節(jié) 「井田」の系譜
占田?課田をめぐる諸研究/井田思想の展開/占田?課田制と身分制
第四節(jié) 國(guó)子學(xué)の設(shè)立
漢代の博士/漢魏の太學(xué)/西晉の國(guó)子學(xué)
第五節(jié) 杜預(yù)の左傳癖と西晉の正統(tǒng)性
博學(xué)多通/孔子から周公へ/君無(wú)道
第三章 「儒教國(guó)家」の行き詰まり
第一節(jié) 西晉「儒教國(guó)家」の限界と八王の亂
外戚から宗室へ/皇帝弒殺/寒門と異民族
第二節(jié) 諒闇心喪の制と皇位継承問題
漢の権制と司馬炎の過禮/皇弟司馬攸と羊祜/兄弟相続と討呉問題
第三節(jié) 華夷思想と「徙戎論」
漢魏の華夷思想と異民族政策/阮种の対策と武帝の異民族政策/江統(tǒng)の「徙戎論」にみえる華夷思想
第四節(jié) 陳壽の『三國(guó)志』と蜀學(xué)
贊から評(píng)へ/西晉の正統(tǒng)化を優(yōu)先/未來(lái)を指し示す/二つの讖文/季漢の正統(tǒng)を潛ませる
第五節(jié) 陸機(jī)の君主観と「弔魏武帝文」
孫呉の滅亡と陸機(jī)の上洛/「辯亡論」に見える君主観/「弔魏武帝文」の虛構(gòu)
第四章 貴族の諸相
第一節(jié) 王肅の祭天思想
曹魏明帝の禮制改革と高堂?。鞯郅胃闹皮丐嗡抉R懿の支持/王肅説の「理」と鄭?王両説の行方
第二節(jié) ケイ康の歴史的位置
臥龍と呼ばれ殺されし男/舜の無(wú)為/七不堪と二不可/言志の文學(xué)
第三節(jié) 杜預(yù)の春秋長(zhǎng)暦
左傳學(xué)と暦法/杜預(yù)の春秋長(zhǎng)暦の理念/杜預(yù)の春秋長(zhǎng)暦の実態(tài)
第四節(jié) 司馬彪の修史
史書と正統(tǒng)性/漢家の故事/鑑としての史書
第五節(jié) 『山公啓事』にみえる貴族の自律性
山濤とケイ康/性と才/貴族の自律性
結(jié) 論
文獻(xiàn)表?附表?あとがき?索引

圖書封面

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