広西移民社會(huì)と太平天國(guó)（史料編）

內(nèi)容概要

現(xiàn)地踏査で得た新史料?族譜の精緻な分析から、移民?少數(shù)民族接觸地域における社會(huì)的流動(dòng)性と、階層上昇エネルギーを跡づけ、運(yùn)動(dòng)參加に至るメカニズムを解明。史料編には、40余の史料に解題?註?系図等を付す。
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序文（史料編）　菊池秀明
歴史家の仕事は大きく分けて3つある。その1つはある歴史的事象について歴史家自身が生きた時(shí)代の要請(qǐng)に基づいて分析する作業(yè)であり、第2はその內(nèi)容を後世に語り継ぐ作業(yè)である。そして第3の仕事とは、歴史家自身が野に埋もれた史料を捜し出し、風(fēng)化しつつある史実を掘り起こす作業(yè)である。
この第3の仕事の重要性については、司馬遷が『史記』を執(zhí)筆するにあたり、多くの父老を訪問して伝承を記録した例が思い起こされる。また日本史研究者にとってみれば、文書の発掘は今更取り上げるまでもない日常の作業(yè)であろう。だが外國(guó)史研究、特に國(guó)內(nèi)所蔵の漢籍史料を中心に研究を進(jìn)めて來た日本の中國(guó)史研究においては、長(zhǎng)く日中の國(guó)交が斷絶していたこともあって、新史料の発掘を行なう可能性は殆んど存在しなかった。
近年中國(guó)との交流が盛んとなり、日本の中國(guó)史研究者が現(xiàn)地を訪問し、様々な研究活動(dòng)を行なうことが可能となった。また中國(guó)に長(zhǎng)期滯在し、中國(guó)社會(huì)に身を置く中から問題意識(shí)を形成することも出來るようになった。だが現(xiàn)狀を見る限り、我々はこのチャンスを存分に活かして、先達(dá)が果たせなかった右の課題に取り組んでいるとは言いがたい。その原因として言語や習(xí)慣の壁、性急な結(jié)果を求める日本社會(huì)の圧力、中國(guó)側(cè)研究機(jī)関の受け入れ體制など様々な要因が挙げられるが、何よりも我々が研究そのものを「図書館（或いはトウ案館）で史料を閲覧すること」と自己規(guī)定し、新たな史料を発掘する努力を怠っていることが大きいのではないかと思われる。
本書は『広西移民社會(huì)と太平天國(guó)』【本文編】において、論拠として挙げた族譜、碑文などの第一次史料のうち、重要と考えられる四十三篇を収録したものである。その多くは編者が1989年から1993年までに広西桂平市（舊桂平県）、平南県、藤県、広東信宜県で行なった農(nóng)村調(diào)査において発見、収集したもので、従來の研究では用いられたことがないか、部分的に紹介されるに止まっていた文獻(xiàn)史料である。
これらの史料を収集するにあたり、編者は次の3點(diǎn)を重視した。１）広西移民社會(huì)の形成過程を把握するに足る系統(tǒng)的な発掘作業(yè)であること、２）出來る限り史料的信憑性の高い文獻(xiàn)史料を収集すること、３）太平天國(guó)運(yùn)動(dòng)の発生原因を多方面から明らかにするため、運(yùn)動(dòng)參加者とこれに対立した勢(shì)力の雙方について調(diào)査を行なうことである。
各県における調(diào)査に先立っては、地方志と建國(guó)後の中國(guó)で行なわれた太平天國(guó)に関する調(diào)査報(bào)告をベースに調(diào)査対象の村落及び宗族を選定した。この作業(yè)では地方志の列伝、科挙合格者の1覧表、各種公共事業(yè)における?yún)⒓诱撺辚攻趣蚧钣盲?、多くの科挙合格者を生んだエリート層に焦點(diǎn)を定めた。また科挙合格者の數(shù)そのものは少なくとも、地域社會(huì)でリーダーシップを発揮したと思われる宗族、人物についてはこれを重視した。
この結(jié)果例えば桂平県金田、江口鎮(zhèn)で清代に進(jìn)士、挙人に合格した四十名余りのうち、二十二名の人物に関する記載を本編に収録することが出來た。また科挙エリートとして成功を収められなかった宗族についても、太平軍參加者、団練指導(dǎo)者を中心に出來るかぎり調(diào)査した。さらに広西の主要な少數(shù)民族であるチワン族についても、數(shù)篇の族譜を収録している。なお族譜を発見出來なかった幾つかの宗族については、『広西郷試シュ巻』（科挙合格者が作成する試験答案の小冊(cè)子）によってこれを補(bǔ)った。
本編に収められた史料は族譜、碑文が中心であるが、それぞれが一定の目的を持って作成されたものである。特に祖先の功績(jī)を稱えることに重點(diǎn)が置かれた族譜の場(chǎng)合、その活用は慎重を期すべきである。そこで本書は収録した各史料について考証作業(yè)を行ない、地方志などの記事と照合することで記載內(nèi)容の信憑性を確認(rèn)し、これを注記した。また史料（或いは宗族）ごとに解題を加え、史料の性格と特徴、発見時(shí)の狀況など明記した。これらの作業(yè)は現(xiàn)時(shí)點(diǎn)で必ずしも完全なものとは言えないが、今後さらに調(diào)査を継続することで不足部分を補(bǔ)いたいと考えている。
本書の編纂にあたっては、史料の體裁を出來る限り忠実に再現(xiàn)するよう努めたが、「抄録」の史料については読者の便宜を考えて1部配列を変更した場(chǎng)合がある。また広西で盛んだった「風(fēng)水」に関する記載や、個(gè)人の生年月日、死亡日時(shí)に関する記録は一部省略した。なお文中の括弧のうち、［ ］は文脈を補(bǔ)うもの、（ ）は補(bǔ)足を意味するが、その他原註に関わる括弧は史料ごとにその內(nèi)容を記している。
末筆になったが、調(diào)査に協(xié)力して下さった方々、史料の閲覧を快く許可して下さった諸老人に心からお禮を申し上げたい。桂平市は1994年に洪水が発生し、金田、江口両鎮(zhèn)の被害は甚大だったと聞く（本編に収録した史料の中にも被害を受けた例があると推測(cè)される）。一日も早い復(fù)興をお祈りする次第である。

書籍目錄

序文
●第1部●桂平県金田鎮(zhèn)
1─1　　　王謨村『劉氏族譜』
解題?系図
1─2─1　彩村『羅家族譜』
1─2─2　広東高明県『高明羅氏族譜』
1─2─3　『広西郷試シュ巻』羅啓コウ
1─2─4　彩村『建造社亭碑記
解題?系図
1─3─1　古程村『黃氏族譜』
1─3─2　黃體正『帯江園雑著草』
1─3─3　黃體正『帯江園詩草』
解題?系図
1─4　　　鰲田村?莫村『許氏族譜』
解題?系図
1─5　　　莫村『傅氏族譜』
解題?系図
1─6　　　理村『楊氏族譜』
解題?系図
1─7　　　理村韋氏『宗支部』
解題?系図
1─8　　　安衆(zhòng)村?吉嶺村鍾氏『族部』
解題?系図
1─9　　　禾寮村『呉氏祠堂碑記』
解題?系図
●第2部●桂平県江口鎮(zhèn)、ドウ心郷
2─1─1　江口鎮(zhèn)竹斐村『陳族世系』
2─1─2　『広西選抜貢巻』陳志元
解題?系図
2─2─1　江口鎮(zhèn)盤石村『黃氏族譜』
2─2─2　江口鎮(zhèn)盤石村『黃氏信亭公族譜』
2─2─3　江口鎮(zhèn)盤石村『萬霊廟碑』
解題?系図
2─3─1　江口鎮(zhèn)古練村『黃氏族譜』
2─3─2　江口鎮(zhèn)古練村『黃廷勲墓碑』
2─3─3　『広西郷試シュ巻』頼鶴年
2─3─4　江口鎮(zhèn)古秀村『重修3寶寺碑記』
解題?系図
2─4─1　江口鎮(zhèn)石頭腳村『陳光業(yè)墓碑』
2─4─2　江口鎮(zhèn)石頭腳村陳氏『家史』
2─4─3　江口鎮(zhèn)蓮塘村『陳氏族譜』
2─4─4　江口鎮(zhèn)尋線村陳氏『真明公族譜草案』
解題
2─5─1　ドウ心郷王挙村『謝氏族譜』
2─5─2　ドウ心郷王挙村謝氏『王挙2世祖建菴公家訓(xùn)』
2─5─3　『広西郷試シュ巻』謝宗清
解題?系図
2─6─1　ドウ心郷上瑤村陳氏『族部』
2─6─2　ドウ心郷陳氏『上瑤嶺之文表府』
解題?系図
●第3部●桂平県（その他）
3─1　　　桂平県蒙墟鎮(zhèn)古城村『侯氏族譜』
解題?系図
3─2　　　『広西郷試シュ巻』陳鳳誥、陳岱コン
解題
●第4部●平南県、藤県、蒙山県
4─1　　　平南県官成鎮(zhèn)官村『羅氏族譜』
解題?系図
4─2　　　平南県官成鎮(zhèn)『胡氏族譜』
解題?系図
4─3　　　藤県和平?太平鎮(zhèn)、平南県同和鎮(zhèn)『呉氏族譜』
解題?系図
4─4　　　藤県5屯江『覃氏族譜』
解題?系図
4─5─1　蒙山県『西馬陸氏家譜』
4─5─2　藤県大黎郷古制村『陸氏族譜』
解題?系図
●第5部●その他
5─1　　　容県石寨郷龍膽村『陸氏家譜』
解題?系図
5─2─1　広東信宜県銭排鎮(zhèn)凌氏『河間流水譜』
5─2─2　広東信宜県銭排鎮(zhèn)『凌氏族譜流水部』
解題?系図
あとがき
參考文獻(xiàn)

圖書封面

評(píng)論、評(píng)分、閱讀與下載

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