東アジアの祭祀伝承と女性救済

內(nèi)容概要

地獄の亡母を救う目連の伝承は、盂蘭盆會(huì)への起源とも言われ、東アジア各地で女性救済の文化に豊かなバリエーションを與えている。本書は日中韓の祭祀?蕓能の諸相から、死生観や霊魂観、さらに文化史の再考をも迫る注目の論集である。

作者簡(jiǎn)介

野村 伸一（のむら　しんいち）
1949年生まれ。慶應(yīng)義塾大學(xué)大學(xué)院博士課程単位取得退學(xué)。文學(xué)博士。
現(xiàn)在、慶應(yīng)義塾大學(xué)大學(xué)文學(xué)部教授。
著書に『韓國(guó)の民俗戯』（平凡社、1987年）、『巫と蕓能者のアジア』（中央公論社、1995年）、編著『東アジアの女神信仰と女性生活』（慶應(yīng)義塾大學(xué)出版會(huì)、2004年）、など。
田仲 一成（たなか　いっせい）
1932年生まれ。東京大學(xué)大學(xué)院博士課程単位取得退學(xué)。文學(xué)博士。
現(xiàn)在、東洋文庫(kù)研究員、東京大學(xué)名譽(yù)教授、日本學(xué)士院會(huì)員。
著書に『中國(guó)祭祀演劇研究』（東京大學(xué)出版會(huì)、1981年）、『中國(guó)巫系演劇研究』（同、1993年）、『中國(guó)演劇史』（同、1998年）など。
馬 建 華（マ　ジェンファ、Ma Jian Hua ）
1953年生まれ。中國(guó)山東大學(xué)中文系修士課程修了。修士。
現(xiàn)在、福建省蕓術(shù)研究所研究員兼福建師範(fàn)大學(xué)文學(xué)院修士課程指導(dǎo)教授。
著書に『蒲仙戯與宋元南戯、明清伝奇』（中國(guó)戯劇出版社、2004年）、『蒲仙戯史論』（共著、中國(guó)戯劇出版社、2006年）、?宋元民間目連戯的?一種形態(tài)?（『戯曲研究』、2006年）など。
道上 知弘（みちうえ　ともひろ）
1973年生まれ。慶應(yīng)義塾大學(xué)大學(xué)院博士課程単位取得退學(xué)。
現(xiàn)在、慶應(yīng)義塾大學(xué)文學(xué)部非常勤講師、東京大學(xué)教養(yǎng)學(xué)部非常勤講師。
翻訳に徐暁望「福建省における女性の生活と女神信仰の歴史」（『東アジアの女神信仰と女性生活』、慶應(yīng)義塾大學(xué)出版會(huì)、2004年）、葉明生「女神陳靖姑の儀禮と蕓能伝承」（同前書）、葉明生「蒲仙傀儡北斗戯と民俗、宗教の研究」（『日吉紀(jì)要?言語(yǔ)?文化?コミュニケーション』No.30、2003年）、 葉明生「福建民間傀儡戯の祭儀文化の特質(zhì)について」、（同前紀(jì)要 No.32、2004年）など。
李 京 ［火＋華］（イ　ギョンヨプ、Lee Gyung Yup）
1963年生まれ。韓國(guó)全南大學(xué)大學(xué)院博士課程単位取得退學(xué)。文學(xué)博士。
現(xiàn)在、韓國(guó)木浦大學(xué)國(guó)文科教授。
著書に『巫歌文學(xué)研究』（パギジョン、1998年）、『珍島タシレギ』（國(guó)立文化財(cái)研究所、2004年）、『地域民俗の世界』（民俗苑、 2004年）など。
川島 秀一（かわしま　しゅういち）
1952年生まれ。法政大學(xué)修了。
現(xiàn)在、リアス?アーク美術(shù)館學(xué)蕓係長(zhǎng)。
著書に『ザシキワラシの見(jiàn)えるとき』（三彌井書店、1999年）、『憑霊の民俗』（三彌井書店、2003年）、『漁撈伝承』（法政大學(xué)出版局、2003年）、『カツオ漁』（法政大學(xué)出版局、2005年）など。
鈴木 正崇（すずき　まさたか）
1949年生まれ。慶應(yīng)義塾大學(xué)大學(xué)院博士課程単位取得退學(xué)。文學(xué)博士。
現(xiàn)在、慶應(yīng)義塾大學(xué)文學(xué)部教授。
著書に『スリランカの宗教と社會(huì)』（春秋社、1996年）、『神と仏の民俗』（吉川弘文館、2001年）『女人禁制』（吉川弘文館、2002年）など。

書籍目錄

はじめに
研究活動(dòng)一覧
●第一部　概説篇
序章　祭祀蕓能史からみた目連戯
一　「妣が國(guó)」、そして「目連救母」からの伝言
二　目連救母の蕓能へ
第一章　目連伝承と目連戯
一　目連伝承と目連戯の違い
二　目連戯の範(fàn)囲と研究課題
第二章　東アジアの盂蘭盆會(huì)の歴史と目連戯
一　東アジアの盂蘭盆會(huì)の歴史
二　中國(guó)の目連戯の歴史──鄭之珍本まで
三　中國(guó)各地の目連戯とその背景
四　中國(guó)の目連戯の動(dòng)因
第三章　宗教劇としての目連戯
一　目連戯に伴う宗教儀禮の再構(gòu)成
二　宗教劇としての認(rèn)識(shí)
第四章　蒲田の目連戯と観音の考察──事例研究を通して
一　蒲田の目連戯について
二　観音の登場(chǎng)と女性の救済──福建目連戯の事例研究を通して
第五章　東アジアの目連救母伝承とその周辺の祭儀
一　朝鮮の目連救母伝承と女性救済の演戯
二　日本の目連救母伝承と目連の蕓能
三　朝鮮に目連戯のない理由
第六章　まとめ──目連戯に込められたもの
參考文獻(xiàn)
●第一部　概説篇　付録Ａ　日誌──目連戯の事例ノート
事例１　臺(tái)灣の葬禮にみられた目連戯
事例２　盂蘭盆會(huì)の傀儡目連──福建省蒲田市坂尾村?子廟
事例３　拝懺功徳としての傀儡目連
──福建省仙游県楓亭鎮(zhèn)斗北村大浦（図録３參照）
事例４　観音涅槃のための傀儡目連
（福建省南安市霞美鎮(zhèn)四黃村草亭寺、図録４參照）
事例５　シンガポールの目連戯と塔懺（図録５參照）
●第一部　概説篇　付録Ｂ　図録
図録１　臺(tái)灣の目連戯
図録２　福建省の目連戯
図録３　福建省の目連戯
図録４　福建省の目連戯
図録５　シンガポールの目連戯と塔懺
図録６　仙游の転蔵
図録７　蒲田県黃石鎮(zhèn)北極殿の普度
●第二部　論考篇
演劇史における目連戯　　田仲一成
序　目連戯の社會(huì)的機(jī)能──功徳法事と斎?儀禮
一　郷村演劇の腳本─七巻本─古本系
二　宗族演劇の腳本──鄭之珍本
三　市場(chǎng)地演劇の腳本──前目連から連臺(tái)長(zhǎng)編本へ
四　結(jié)語(yǔ)
女性の救済──蒲仙目連戯と『血盆経』　　馬建華（道上知弘訳）
はじめに
一　地區(qū)の祭祀、超度の歴史的背景
二　『血盆経』から導(dǎo)き出された「戯中超度」
三　蒲仙に流伝する『血盆経』とその目連戯への影響
四　目連戯は『血盆経』をいつ受容したか──『血盆経』の変容からの推測(cè)
五　「目連救母」と『血盆経』の內(nèi)容を取りこんだ宗教儀禮
おわりに
韓國(guó)の目連伝承と盂蘭盆斎　　李京［火＋華］（道上知弘訳）
はじめに
一　目連伝承の類型
二　仏教儀禮の特性と薦度儀禮
三　盂蘭盆斎の性格と霊魂救済の意味
四　盂蘭盆斎を通して見(jiàn)た女性の宗教文化史的位相
結(jié)び
巫女が伝える目連救母伝説──陸前北部の「口寄せ」縁起　　川島秀一
はじめに
一　大乗寺縁起の成立過(guò)程
二　巫女が語(yǔ)る「目連救母伝説」
三　「太子の本尊」と口寄せの現(xiàn)場(chǎng)
四　口寄せで語(yǔ)られた「目連救母伝説」の祭文
神楽の中の目連とその比較　　鈴木正崇
はじめに
一　中國(guó)での目連の展開(kāi)
二　日本での目連の展開(kāi)
三　備後の『目連の能』
四　『目連の能』の內(nèi)容
五　『目連の能』の特徴
六　『目連の能』の時(shí)代的背景
七　比較の可能性
八　目連戯私見(jiàn)
索引

圖書封面

圖書標(biāo)簽Tags

無(wú)

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