半分の月がのぼる空 01

內(nèi)容概要

半分の月が輝いていた。 その光が僕たちを照らしていた――。
いきなり入院した。
裕一にとってはちょっと早い冬休みみたいなものだ。
病院には同じ年の里香という名の少女がいた。
彼女はわがままで、まるで王女さまのようだった。
でも、そんな里香のわがままは必然だったのだ……。
里香は時々黙り込み、砲臺山をじっと見つめる。
裕一がそばにいても完全無視だ。
裕一は思う。
いつの日か、僕の手は彼女に屆くんだろうか？
彼女を望む場所につれていってあげられるんだろうか――、と。
第４回 電撃ゲーム小説大賞＜金賞＞受賞作家、橋本紡が贈る期待の新シリーズ第１弾登場！

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