隻眼獣ミツヨシ 1

出版時間:2003-03  出版社:メディアワークス  作者:上山徹郎  

內(nèi)容概要

江土城の若君にして次期將軍、祠千代は水練のため城を抜け出した際に謎の女剣士ミツヨシに出會う。ミツヨシは祠千代に水泳を教えている最中、ミツヨシの家來にあたる戦術(shù)暗鬼豹牙の戦闘に巻き込まれる。相手は真田蟲幽士、筧獣象と名乗る妖怪だった。蟲幽士とは三年前、江土城に火を放ち幼い若君たちの命を奪った妖怪であり、ミツヨシが探し続けていた宿敵であった。隻眼を開いたミツヨシは圧倒的な武力で獣象を撃破、祠千代は江土城へ無事に帰還する。
祠千代の証言で江土城はミツヨシの噂で持ちきりとなるが、妹の柳生朱膳胸冬は関心を持とうとしない。かつて柳生心陰流御指南役を務(wù)めていたミツヨシこと柳生柔兵衛(wèi)密厳は三年前の大火が元で心陰流を破門され、既に縁を切ったというのだ。しかし逸刀流師範、小野慈狼右衛(wèi)門唯常に長姉密厳と次姉僚矩がいなくなったおかげで胸冬は心陰流御指南役になれたのだと挑発される。一方胸冬らの父、柳生但縞守棟矩は獣象の死骸を?qū)④姢椁藞蟾妞?、目前に迫った「御奉納の儀」を順延するよう進言するが、妖怪の存在を信じない老中らに卻下される。密厳は密かに江土城へ侵入、父と妹に再會するが職務(wù)へ復(fù)帰することは拒み、蟲幽士を探しに行く。
祠千代は再び城を抜け出し、密厳に弟子入りを志願するが拒まれる。しかし祠千代の純な気持ちを感じた密厳は、祠千代にひと時の自由を満喫させる。どうして水練に勵むのか尋ねる密厳に、祠千代は船乗りになりたい、海の向こうの遠い世界を観てみたいという夢を語る。
祠千代と別れた密厳は蟲幽士の一人、由利咬顎助に遭遇する。隻眼を開いて兇暴化した密厳は秘剣焼鍼を以って咬顎助を慘殺、蟲幽士の正體について知る。蟲幽士は真田の殘黨ではなく體內(nèi)に蟲を宿した妖怪であり、御奉納の儀に合わせて江土へ向かっているというのだ。血塗れになった密厳の元へ、豹牙と同じく戦術(shù)暗鬼の隼に連れられた祠千代がやって來るが「俺みたいになるな」と言い殘し、密厳は去る。

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