小さな柩～子捨て?子殺しの系譜～

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數(shù)ある片山健裝丁本のなかでも最も人気が高く、かつもっとも入手困難なのが本書(shū)。一説では回収破棄されたから出ないという説もある。
さて本書(shū)の著者「南川泰三」という人物についてまったく詳細(xì)は不明。演劇関係に近い人物という噂がある程度。そういわれてみれば確かに狀況劇場(chǎng)張りのパセティックな文章を書(shū)くひとだという印象がある。
さて本書(shū)のテーマは「子捨て?子殺し」?！杆纼工虮Гい茊hう女」、「ロッカーは赤子たちの納骨堂」、「賽の河原幻想」、「児童暗黒史年表」など気の滅入りそうな章がずらりと並ぶ。これにあの片山健の挿絵。ツボにはまりすぎているではないか？これもまた傑作本の最も重要な要素である「內(nèi)容と裝丁の一致」が見(jiàn)事に実現(xiàn)した例といえよう。
なお、この時(shí)期の片山健はあの名畫(huà)集『美しい日々』（幻燈社）の時(shí)代からかなりずれ込んだ『迷子の獨(dú)楽』（北宋社）の時(shí)期にいる?！好宰婴为?dú)楽』のグロテスク世界が本書(shū)でも存分に繰り広げられている。
本書(shū)は正に高度成長(zhǎng)期が生んだ代表的奇書(shū)といえよう。

圖書(shū)封面

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