聖武天皇宸翰『雑集』「釈霊実集」研究

內(nèi)容概要

【序より】本書は、正倉院蔵、聖武天皇宸翰『雑集』一巻のうち、「鏡中釈霊実集」三十編に関する東京女子大學(xué)古代史研究會(huì)による共同研究の成果である。具體的には、同集三十編のすべてについて、正確な訓(xùn)読と注解、及び考察をこころみ、『雑集』「鏡中釈霊実集」の解題と四編の研究論文を加え、これに本文影印と語釈一覧を付したものである。
聖武天皇宸翰『雑集』は、東アジアにおける文化交流の結(jié)節(jié)點(diǎn)に位置しているといえよう。それは八世紀(jì)初頭までの中國文明、即ち仏教?道教?政治制度?文學(xué)?民間信仰などの膨大な堆積を集約していると同時(shí)に、八世紀(jì)以後の日本文化、ことに奈良?平安朝の文物?制度?言語表現(xiàn)の源泉になっている。
「鏡中釈霊実集」は、『雑集』に収められた文章群の中でもっとも新しく、開元五（七一七）年以後の成立であることは疑問の余地がない。王維?李白ら盛唐の大詩人たちがようやく初期の作品を発表しはじめたころにあたる。聖武天皇は実にそのわずか一〇年あまり後の天平三（七三一）年に、『雑集』を書寫している。そこに、同時(shí)代の中國仏教に対する日本人の強(qiáng)烈な関心を見ることができる。と同時(shí)に、八世紀(jì)の中國越州における仏教の生きた姿を、この中にありありと見ることもできるのである。日本人の関心のありかたと中國仏教の実態(tài)を伝えた、その二重の意味で「鏡中釈霊実集」は稀有の存在といわなくてはならない。
『雑集』の価値については、內(nèi)藤湖南以來すでに多くの人々から指摘され、その研究も各方面で進(jìn)んでいる。 しかし恐らく、『雑集』に向きあった先人たちの誰もが痛感したであろうことは、この文獻(xiàn)の研究のためには歴史學(xué)?仏教學(xué)?日本文學(xué)?中國文學(xué)など諸分野の協(xié)力がどうしても必要であるということだったに違いない。多くの分野の共同研究なしには、『雑集』の持つ大きな意味を解明することはできない。そうした認(rèn)識(shí)が、今、広く共有されていると考えられる。
【本書の特色】
○本文影印　宮內(nèi)庁正倉院事務(wù)所御蔵の原版寫真で掲載。各作品題名上の枠外に、注解篇と同じ各作品番號(hào)を付した。
○注解篇　全三十編?各作品ごとに、翻刻本文?訓(xùn)読?語釈?通釈?対句?補(bǔ)注を基本構(gòu)成とし、讃のあるものには韻を記し、必要に応じて考説を記した。本文は一句ごとに番號(hào)を付して訓(xùn)読し、內(nèi)容ごとに區(qū)切って、語釈?通釈を施した。
語釈中の用例は「釈霊実集」及び『雑集』、その他の文獻(xiàn)?仏典や敦煌文獻(xiàn)などからも多數(shù)引用した。
○研究篇　研究會(huì)での『雑集』講読の成果をまとめたものである。
○語釈?補(bǔ)注一覧　注解篇で採り上げた語句、補(bǔ)注の項(xiàng)目、及び考説の題を、作品番號(hào)?句番號(hào)で検索できるようにした。

書籍目錄

絵（カラー）／序／凡例
解　  題
本文影印
注 解 篇（各作品の番號(hào)は、合田時(shí)江編『聖武天皇『雑集』漢字総索引』の作品番號(hào)に拠る）
八一　　畫彌勒像讃一首并序
八二　　畫錠光像讃一首并序
八三　　畫彌勒像讃一首并序
八四　　祇洹寺経臺(tái)內(nèi)功徳讃一首并序
八五　　畫地蔵菩薩像讃一首并序
八六　　盧舎那像讃一首并序
八七　　畫観音菩薩像讃一首并序
八八　　瑞応像讃并序
八九　　迦毘羅王讃一首并序
九〇　　毘沙門天王讃一首
九一　　畫釈迦像讃一首并序
九二　　會(huì)稽県令獨(dú)孤公畫讃
九三　　予且畫讃
九四　　祭文為桓都督祭禹廟文
九五　　為睦州別駕崔　祭禹文
九六　　劉明府八日設(shè)悲敬二田文
九七　　大善寺造像文
九八　　法花寺造浄土院文
九九　　為人父母忌斎文
一〇〇　為人父忌設(shè)斎文
一〇一　為人母遠(yuǎn)忌設(shè)斎文
一〇二　為人母祥文
一〇三　為人妻祥設(shè)斎文
一〇四　為人妻妊娠願(yuàn)文
一〇五　為人息神童挙及第設(shè)斎文
一〇六　為人為息賽恩斎文并為母慶造経成了
一〇七　大興寺造露盤文
一〇八　為人社斎文
一〇九　大善寺造橋文
一一〇　七月十五日願(yuàn)文
研 究 篇
１　『雑集』「鏡中釈霊実集」の意義と注解の成果　鉄野昌弘
２　聖武天皇宸翰『雑集』界線外行頭の付點(diǎn)　有富由紀(jì)子
３　聖武天皇宸翰『雑集』巻末の三言四句―聖武天皇と天臺(tái)宗第二
祖慧思の思想の接點(diǎn)―　有富由紀(jì)子
４　越州法華寺と古代日本　稲川やよい
主要引用史料テキスト一覧／あとがき(付?初出一覧)／語釈?補(bǔ)注一覧(付?考説一覧)
執(zhí)筆者一覧（五十音順） 有富由紀(jì)子?安藤信廣?稲川やよい
勝浦令子?北林春々香?日下部真理
白石ひろ子?舘江順子?鉄野昌弘?西洋子
丸山裕美子?三崎裕子?吉川敏子

圖書封面

圖書標(biāo)簽Tags

無

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