魏晉南北朝における貴族制の形成と三教?文學

出版時間:2011-9-1  出版社:汲古書院  作者:渡邉義浩  
Tag標簽:無  

內(nèi)容概要

本書は、東方學會と中國社會科學院歴史研究所の交流協(xié)定に基づき開催された第二回日中學者中國古代史論壇の成果、ならびに渡邉義浩を代表とする科學研究費基盤研究(B)「漢魏文化の國際的研究」の研究成果の一部である。なお、日中學者中國古代史論壇の総括コメントにおいて、不足が指摘された文學関係の報告を補うために、柳川?矢田?牧角?渡邉の四論文を紙上參加として掲載する。
【本書より】(抜粋)
秦漢帝國と隋唐帝國という統(tǒng)一帝國に挾まれた約三七〇年に及ぶ魏晉南北朝時代は、分裂の時代である。
分裂の主因は、貴族制と非漢民族の侵入に求められることが多い。したがって、魏晉南北朝時代を?qū)澫螭趣筏茪s史學と思想史研究?文學研究とが連攜の上で解明を目指すべき主要なテーマは、分裂と統(tǒng)一を表現(xiàn)する「封建―郡県」の事実とそれに関する論議をめぐる問題、貴族制の展開およびそれと思想?文學とがどのように関係したのかといった問題、非漢民族の侵入とそれに伴う「華夷思想」の展開という問題、の三つに絞られると考えられる。
魏晉南北朝時代は、その文化の側(cè)面に注目すると、儒教の価値を相対化させる道教が興隆し、仏教が本格的に普及するとともに、曹魏の建安文學から始まって文學の文化の中に占める比重が大きくなっていく時代である。この時代に、儒教?仏教?道教の三教は相互に影響を與えあいながら自らの教説を展開させ、その作用は文學にも及んだ。本フォーラムのねらいの一つは、今日の時點に立って、貴族制研究の新しい視座を求めることにある。その際、どのような社會階層が三教や文學の主な擔い手であったのか、三教や文學は貴族にとってどのような意味を持ちどのような役割を果たしたのか、といった諸問題の解明が課題となるであろうが、この課題に、歴史學?思想史研究?文學研究の學際的な、あるいは多分野交流的連攜研究を通じて、そして日本の研究者と中國の研究者との國際的な研究協(xié)力を通じて、アプローチしていきたい。
非漢民族の侵入と「華夷思想」については、仏教を保護した王朝が主として北朝系の非漢民族であったことについての原因?理由の究明、仏教の臺頭や非漢民族の侵入に対して儒教サイドが新たな「華夷思想」を展開させたことについての分析等々、歴史學と思想?宗教研究との連攜研究を持ってはじめて解明されうる課題も少なくない。(第二回日中學者中國古代史論壇の開催にあたって 池田知久)

書籍目錄

主 旨(池田知久?卜憲群)
全體會
一 魏晉南北朝の貴族制と地域社會 …………………………………………………………… 中村圭爾
二 北魏における儒學の伝播 …………………………………………… 李   憑(三津間弘彥 訳)
三 葛洪の「文論」およびその「二陸」の評価に対する諸問題
――『抱樸子』の欠名諸篇を例証として―― ……………………… 凍 國 棟(池田雅典 訳)
四 六朝貴族と九品官人法 ………………………………………………… 陳 長 ?(高橋康浩 訳)
分科會Ⅰ(哲學?文學)
一 東晉?南朝における「佛教」?「道教」の稱呼の成立と貴族社會 ……………………… 小林正美
二 魏晉の子學の流伝に関する二、三の問題 …………………………… 樓   勁(島田 悠 訳)
三 北魏の堯帝崇拝について ……………………………………………… 巖 輝 中(會田大輔 訳)
四 葛洪の道論と魏晉士人の精神生活 …………………………………… 王 啓 発(廣瀬直記 訳)
五 六朝買地券研究二題 …………………………………………………… 劉 安 志(林 佳恵 訳)
六 六朝名山の生活世界
――『東陽金華山棲志』を手掛かりとして―― …………………… 魏   斌(冨田絵美 訳)
分科會Ⅱ(歴史學)
一 北朝の國家支配と華夷思想 ………………………………………………………………… 川本芳昭
二 三十年來の中國古代史研究の新傾向 ………………………………… 卜 憲 群(大知聖子 訳)
三 曹操墓より出土した文物と歴史文獻との関係 ……………………… 梁 満 倉(谷口建速 訳)
四 東晉?十六國?南北朝の人口移動とその影響 ……………………… 胡 阿 祥(島田 悠 訳)
五 北魏皇室制名漢化考 …………………………………………………… 羅   新(塩野啓貴 訳)
六 華夷の間:十六國?北朝時期における祖先の附會現(xiàn)象についての考察
…………………………………………………………………………………… 張 軍(兼平充明 訳)
総括コメント(興膳 宏)
紙上參加
一 貴族制の萌芽と建安文壇 …………………………………………………………………… 柳川順子
二 西晉期における四言詩の盛行とその要因
――武帝期を中心に―― …………………………………………………………………… 矢田博士
三 『文選』序文にみる六朝末の文學観 ……………………………………………………… 牧角悅子
四 魏晉南北朝期における「品」的秩序の展開 ……………………………………………… 渡邉義浩
あとがき

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