近代中國の立憲構想

出版時間:2005  出版社:東京 : 法政大學出版局  作者:李曉東  
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內(nèi)容概要

內(nèi)容(「BOOK」データベースより)
西歐列強による分割の危機にさらされていた近代中國において、「富強」のための立憲政治をいかに確立するかは大きな課題であった。それに正面から向き合い獨自の構想を展開したのが、厳復、楊度、梁啓超などの啓蒙思想家たちである。彼らは西洋諸國や隣國日本から近代思想を受容しつつ、中國の伝統(tǒng)を「鍛錬」して民本思想や儒教にもとづく內(nèi)発的論理の可能性を探究してゆくが、結局、袁世凱の帝制によって挫折を余儀なくされた。本書は、これら三人の立憲観や統(tǒng)治をめぐる思想と構想、その変遷を、福沢諭吉や加藤弘之ら明治期日本の知識人との比較を含めて考察し、自國の「伝統(tǒng)」と「近代」のせめぎ合いのなかで葛藤する啓蒙思想家たちの姿を描きだす。
內(nèi)容(「MARC」データベースより)
厳復、梁啓超、そして楊度という近代中國における代表的な啓蒙思想家が、「富強」の実現(xiàn)による中國の獨立をめざして執(zhí)拗に立憲制を追求した過程と、その論理を、福沢諭吉ほか明治期日本の知識人との比較を含めながら考察する。

作者簡介

著者略歴 (「BOOK著者紹介情報」より)
李/暁東
1967年、中國福建省に生まれる。1987年、北京國際関係學院卒業(yè)、1992年、北京日本學研究センター修士課程修了(文學修士)、1999年、成蹊大學大學院法學政治學研究科博士後期課程修了(政治學博士)。日本學術振興會外國人特別研究員(PD)を経て、島根県立大學大學院北東アジア研究科助教授(本データはこの書籍が刊行された當時に掲載されていたものです)

書籍目錄

目次
序章 近代中國の立憲政治と知識人たち = 1
第1章 「民度」と「民情」のあいだ = 9
一. 「附會」論から「民度」論へ = 9
(1) 「西洋の衝撃」に対する反応の諸形態(tài) = 9
(2) 日中両國の「民度」論とその限界性 = 12
(3) 見落とされた「國會」観 = 15
二. 「民情」という視座 = 17
(1) 「民情」の意味 = 17
(2) 「民情」における二つの側面 = 20
(3) 啓蒙思想家たちにおける「民情」 = 22
(4) 「法治」と「禮治」とのあいだ = 26
第2章 厳復と立憲政治 = 31
はじめに - 厳復の歴史的役割 = 31
一. 厳復の「民度」論と伝統(tǒng)の発見 = 32
(1) 儒教に対する批判 = 33
(2) 國會開設の主張と伝統(tǒng)の発見 = 38
(3) 厳復の迷い = 42
二. 厳復における伝統(tǒng)と近代 = 43
(1) 厳復と國會 - 『政治講義』を中心に = 44
(2) 厳復と法 - 『法意』の「按語」を中心に = 60
おわりに = 73
第3章 「國會速開」論から「帝制」まで - 楊度の場合 = 77
一. 「君主立憲國會速開」論者, 楊度 = 77
二. 楊度の「國會速開」論 = 81
(1) 「金鉄主義説」における主張 = 81
(2) 予備立憲期における楊度 = 94
おわりに = 97
第4章 梁啓超と立憲君主制 = 99
はじめに - 梁啓超の主張における曲折 = 99
一. 変化する梁啓超の國會観 = 102
(1) 國會開設漸進論 = 104
(2) 國會速開論 = 111
(3) 「立法権」と「監(jiān)督権」 = 114
二. 梁啓超における法と道徳 = 118
(1) 梁啓超と「附會」論 = 118
(2) 梁啓超と儒教の道徳 = 120
(3) 儒教 - 禮治主義 = 125
(4) 法治主義 = 136
(5) 梁啓超と管子 = 141
おわりに = 148
第5章 明治啓蒙思想と立憲政治 - 加藤弘之の場合 = 151
はじめに = 151
一. 比較の視點 = 152
(1) 日中両國における儒教思想 = 152
(2) 日中両國における立憲過程の相似性 = 154
(3) 幕末·明治初年の議會論 = 155
二. 加藤弘之の立憲思想 = 158
(1) 國會観の変化過程 = 158
(2) 梁啓超と加藤弘之 = 169
おわりに = 180
第6章 明治啓蒙思想のもうひとつの系譜 - 福沢諭吉の場合 = 183
はじめに = 183
一. 二つの國會論 = 184
(1) 「衆(zhòng)論」をめざす國會論 = 184
(2) 現(xiàn)実への対応としての國會論 = 189
二. 福沢における近代と伝統(tǒng) = 199
(1) 「私」に対する捉え方 = 199
(2) 福沢と「民情」 = 203
(3) 福沢と儒教 = 209
おわりに = 217
第7章 「帝制」期における啓蒙思想家たち = 221
はじめに - 民國初期の「転向」 = 221
一. 袁世凱評価について = 222
二. 思想家たちと民國初期の政治 = 227
(1) 民國初期の主要政治勢力に対する見方 = 228
(2) 袁世凱の「帝制」と思想家たち = 237
おわりに = 255
終章 啓蒙思想家たちの現(xiàn)代的意義 = 259
注記 = 267
あとがき = 297
參考文獻 = (9)
事項·人名索引 = (1)

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