西洋人の見た中國皇帝

出版時間:1992-5  出版社:東方書店  作者:矢沢利彥  

內(nèi)容概要

正史にうかがい知れない明?清王朝の虛像と実像
16~18世紀の中國事情を、當時の中國を訪れた西洋人宣教師の視角から研究してきた著者による、“西洋人の見た中國”をテーマとするシリーズ第二弾。アダム=シャールをはじめとする宣教師たちのなかには、布教活動の公認を得ようと、暦?時計?大砲など最新の西洋科學技術をもたらすことにより、皇帝のそば近くに使え恩寵を受けた者も多い。科學技術の摂取とキリスト教布教公認の間で宣教師の受容に揺れ動く當時の政治狀況を背景としつつ、皇帝権力庇護下にありながらも、外來の宣教師なるが故に皇帝権力の埒外にあった彼らの殘した記録には、皇帝?その家族?宮廷生活などの諸側面にわたって、中國の正史からはうかがい知ることのできないことも多く、興味はつきない。當時の英?仏?蘭語文獻を考証し、明清期の皇帝の実像に迫る。
まえがき
第一部 明清皇帝の実像と虛像
一 明?神宗萬暦/二 明?熹宗天啓と毅宗崇禎/三 清?世祖順治/四 清?聖宗康煕/五 清?世宗雍正/六 清?高宗乾隆
第二部 皇帝権力の基盤をなす諸権
一 暦を作製する権/二 天地に犠牲を捧げる権/三 最終判決を下す/四 恩赦を與える権/五 稅を減免する権/六 民に施與を行う権/七 民に栄譽を與える権
関連皇室系図/參考資料
あとがきに代えて―『康煕帝伝』と『乾隆帝伝』

作者簡介

矢沢 利彥(やざわ としひこ):
1914年生まれ。1936年東京大學文學部東洋史學科卒業(yè)。1950年埼玉大學助教授、1957年同大學教授、1976年同大學を定年退職、名譽教授となる。著書に『北京四天主堂物語』(平河出版社、1987年)、『東西お茶交流考』(東方書店、1989年)、『西洋人の見た16~18世紀の中國女性』(東方書店、1990年)、『西洋人の見た16~18世紀の中國官僚』(東方書店、1993年)、訳書に『イエズス會士中國書簡集』(平凡社、1970~80年)、『チナ帝國史』(巖波書店、1983年)などがある。

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