朝日新聞血風(fēng)録

出版時(shí)間:1996/06  出版社:文藝春秋  作者:稲垣 武  

內(nèi)容概要

本書は、ソ連、中國、北朝鮮への迎合報(bào)道が社內(nèi)にはびこる中、本當(dāng)の言論の自由を守るために孤立無援で闘った元朝日新聞?dòng)浾撙摔瑜胪磻崵问钟洡扦ⅳ搿?0年代の自社連立政権?fù)碜o(hù)論、戦後決議推進(jìn)論、オウム問題等々に表れた朝日新聞の報(bào)道姿勢についても厳しく精査した最新朝日事情を追記した決定版。
本書は全四部からなる。全編、朝日新聞がいかに偏向しているか、そして、その偏向
を是正しようとする社內(nèi)の聲がいかに弾圧されてきたか、という點(diǎn)が強(qiáng)調(diào)されてい
る。後者に関しては、稲垣武自身、中國の文革報(bào)道では言論弾圧に等しい仕打ちを受
け、朝日の舊ソ連報(bào)道を事実上批判する內(nèi)容を掲載したために、週刊朝日のデスクを
更迭された、などという體験が告白されている。しかし、この點(diǎn)は細(xì)かくなるので、
以下、朝日新聞の偏向を中心に要約する。
◇第一部 中國報(bào)道への弾圧
朝日新聞で顕著なのは中國に対する甘さである。このことを端的に示すのが朝日の文
革報(bào)道だ。當(dāng)時(shí)、北京駐在の各社の特派員が、文革を疑問視する記事を書いたことで
次々と中國政府によって追放されていく中、朝日の秋岡特派員だけは駐在を許され、
毛沢東寄りの誤った情報(bào)を報(bào)道し続けた。しかも、秋岡特派員のこの報(bào)道姿勢は広岡
知男朝日新聞社長を頂點(diǎn)とする朝日新聞の組織的意向であったのだ。事実、この間、
朝日系のメディアは反中的なことを書こうとすると上層部から弾圧されたという。結(jié)
果、林彪事件をはじめ、朝日新聞は誤った中國報(bào)道をし続けたのだが、未だにそのこ
とに対する読者への謝罪はないという。
◇第二部 ソ連報(bào)道の奇怪さ
朝日新聞のもうひとつの大きな傾向としてソ連に対する甘さが指摘される。ソ連の共
産主義宣伝とも言える公式的な見解をそのまま伝える、ロシア軍の満州「進(jìn)入」?バ
ルト三國ソ連「參加」などソ連に甘い言葉遣い、1980年のソ連原潛事故に対するへっ
ぴり腰など、朝日報(bào)道の偏向振りを様々な実例とともに明らかにする。稲垣武は、言
論の自由が保障されているアメリカに対しては言いたい放題言って、追放される恐れ
のある共産圏には迎合している、とその二重基準(zhǔn)?偏向報(bào)道傾向を分析する。
◇第三部 塗りつぶされた「戦爭協(xié)力研究」
調(diào)査研究室に異動(dòng)した稲垣武は、新聞の戦爭協(xié)力の病理を解明する研究をまとめた。
研究の要旨は以下のようなものだった。
朝日新聞をはじめ各紙は満州事変を境に好戦的となってくる。これは、內(nèi)務(wù)省警保局
の検閲が強(qiáng)かったからというよりも、在郷軍人會を中心に展開された不買運(yùn)動(dòng)によっ
たという。つまり、マスコミの世論への迎合と、部數(shù)拡大競爭、企業(yè)としての自己保
存本能が原因だったということだ。さらに、當(dāng)時(shí)急伸した新メディアであるラジオに
対抗するため、大衆(zhòng)感情に迎合する紙面作りになったことも、このことに追い討ちを
かけた。自らが煽った大衆(zhòng)によってさらに迎合的になっていき、マスコミは自縄自縛
になった。したがって、満州事変以後でもマスコミが一致して議會政治を擁護(hù)し、世
論をその方向に導(dǎo)いていたならば、軍部の専橫を抑制できたと結(jié)論づける。
しかし、この研究は朝日內(nèi)で大幅な修正を迫られた。主な訂正點(diǎn)は、マスコミが自縄
自縛的に大衆(zhòng)を煽ったという箇所だったという。朝日新聞は新聞社史で、マスコミは
軍部の被害者であったという趣旨で當(dāng)時(shí)を総括しており、これに添うように直された
らしい。朝日新聞內(nèi)のこのような言論弾圧は言語道斷であるが、戦前?戦中の自己に
対する被害者面が、過去の過ちを認(rèn)めることを妨げ、林彪事件に関しても謝罪しない
姿勢に結(jié)び付いていると稲垣武は指摘する。
なぜ朝日は自らの過ちを認(rèn)めたがらないのか。一種のエリート主義があるからではな
いかと稲垣武は分析する。大衆(zhòng)から自分たちを一段高みに置いてそれを領(lǐng)導(dǎo)する立場
を標(biāo)榜しているため、過ちを認(rèn)めればたちまち権威を失墜するという恐怖に駆られて
いるのである。
◇第四部 「風(fēng)にそよぐ葦」たちの迎合病
北朝鮮偏向報(bào)道、サンゴ落書捏造事件、聲欄など、これまで觸れてこなかった問題が
扱われる。共産圏や不特定多數(shù)の弱者に迎合するという朝日の傾向が明らかになる。
稲垣武は結(jié)論として、戦中、右のファシズムの奈落に落ちたから左にハンドルを切
り、左翼全體主義に陥ったのが朝日新聞ではないか、と指摘し、バランスのとれた報(bào)
道を求める。

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