「おたく」の精神史 一九八〇年代論

出版時間:2004  出版社:講談社現(xiàn)代新書  作者:大塚英志  
Tag標(biāo)簽:無  

內(nèi)容概要

著者からのコメント
「おたく」なる語が「オタク」と片仮名に書き換えられるあたりから文部科學(xué)省や経 済産業(yè)省や、ナントカ財産の類がちょっとでもうっかりするとすり寄ってくる時代に なった。ぼくのところでさえメディアなんとか蕓術(shù)祭という國がまんがやアニメを勝 手に「蕓術(shù)」に仕立て上げようとするばかげた賞がもう何年も前から「ノミネートし ていいか」と打診の書類を送ってくるし(ゴミ箱行き)、そりゃ村上隆や宮崎アニメ は今や國家の誇りってことなんだろうが、しかし「オタク」が「おたく」であった時 代をチャラにすることに加擔(dān)はしたくない。國家や産業(yè)界公認の「オタク」と、その 一方で見せしめ的な有罪判決が出ちまった「おたく」なエロまんがはやっぱり同じな んだよ、と、その初まりの時にいたぼくは斷言できる。國家に公認され現(xiàn)代美術(shù)に持 ち上げられ「おたく」が「オタク」と書き換えられて、それで何かが乗り越えられた とはさっぱりぼくは思わない。だから「オタク」が「おたく」であった時代を「オタ ク」にも「おたく」にも雙方にきっちりと不快であるべく本書を書いた。新書にして は異例の400頁超だが、『諸君!』で連載が中斷したままだった「ぼくと宮崎勤の ’80年代」を加筆改稿したものである。近頃、流行の80年代をノスタルジックに語る 類の書物として本書を刊行する程ぼくは親切では當(dāng)然ない。できうることなら舊作 『アトムの命題』との併読を強く希望する。

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