出版時間:1956-2-5 出版社:巖波書店 作者:アレクサンドル デュマ 譯者:山內(nèi)義雄
內(nèi)容概要
今も昔も復(fù)讐鬼の物語が人々の心を惹きつけてやまないのは、それが幸福と安寧に背を向けた人間の究極の姿だからであろう。世界の文學(xué)史上最も有名な復(fù)讐鬼、モンテ?クリスト伯。19世紀(jì)フランスの文豪、デュマが創(chuàng)造したこの人物もまた、目的を果たすごとに、底なしの泥沼へと一歩足を踏み入れていく。
本名、エドモン?ダンテス。マルセイユの前途有望な船乗りだった彼は、知人たちの陰謀から無実の罪で捕えられ、14年間の牢獄生活を送る。脫獄を果たし、莫大な財寶を手に入れたダンテスは、モンテ?クリスト伯と名乗ってパリの社交界に登場し、壯大な復(fù)讐劇を開始する…。
文庫本で7冊の大著である。物語に多少「できすぎ」の感もあるが、そんな懸念をすぐに吹き飛ばしてくれるほど波狀に富んだ展開で、息をつく暇もなく読み通してしまう。フランス文學(xué)の大著といっても、機に向かって姿勢を正して読む、というよりは寢そべりながら読むうちについ夜更かししてしまう、というタイプの作品である。
何と言ってもこの小説の白眉は、伯爵の用意周到かつ執(zhí)拗な復(fù)讐の過程である。著々と目的を遂行していく姿が、心理描寫をいっさい排した文體で描かれ、後年のハードボイルド文學(xué)をも連想させる。
復(fù)讐の物語にハッピーエンドはあり得ない。もしあるとすれば、主人公がどこかで「妥協(xié)」を見出す必要があろう。モンテ?クリスト伯が最後にどんな選択をするのかも、読みどころのひとつである。(三木秀則)
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