文楽の研究

出版時間:2005-8-19  出版社:巖波書店  作者:三宅 周太郎  
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內容概要

三宅周太郎(1892~1967)は演劇評論家。時事新報、毎日新聞などで終生劇評を書き続けた。『文楽の研究』は文楽と歌舞伎の関係を初めて明らかにした名著。著者の文章は具體的かつ親しみやすく、有益で面白い。正編では大正から昭和初期にかけての文楽の沿革、名人の蕓談、文楽人形のこと、人形浄瑠璃と歌舞伎との比較研究などが簡潔な文體で記される。(解説=今尾哲也)

作者簡介

兵庫県加古川市寺家町の造酒屋に生まれた。6歳のとき父が建てた芝居小屋に、入りびたって育った。同志社中學校、慶應義塾大學予科、本科文學部と進んだ學生時代にも、歌舞伎や文楽を見続けた。
1917年(大正6年)(25歳)、三田文學に『新聞劇評家に質す』を寄せ、三木竹二、杉贋阿彌、岡鬼太郎らを稱揚し、饗庭篁村、伊原青々園、七代目松本幸四郎らを批判して、劇壇?文壇に反響を呼び、小山內薫らに認められた?!貉輨‘媹蟆徽Iにも書くようになった。
1918年卒業(yè)し、時事新報に入って劇評を擔當したが、辛口が過ぎて1年半で辭し、『新演蕓』誌の合評會に加わった。1921年、初代中村吉右衛(wèi)門が本拠としていた新富座の囑託になった。1922年、劇評集『演劇往來』を出版した。この頃住まった本郷菊富士ホテルで、宇野浩二、谷崎精二、広津和郎、石川淳らと交わった。1923年の関東大震災後、大阪毎日新聞の蕓能記者となり、翌年東京日々新聞の學蕓部に転じた。
私事はあまり明かさなかったが、30歳前後に離婚して再婚したという。
1926年(大正15年)(34歳)、文藝春秋の菊池寛に招かれて第2次『演劇新潮』誌の編集長となり、翌年の廃刊までに17冊を出した。
1928年(昭和3年)、『文楽物語』を中央公論の1 - 3月號に、『文楽人形物語』を7、8月號に載せた。文楽の窮狀を訴えるべく、嶋中雄作に売り込んだのであった。水上瀧太郎に激勵された。文楽が上京して大入りをとった。1930年、『文楽物語』『文楽人形物語』を軸とする『文楽の研究』を、春陽堂から出版した。1940年、「文楽研究」ものを改造や中央公論に載せ、それらを含めた『続文楽の研究』を、翌年創(chuàng)元社から出版した。これら2冊は5度版を更め、現(xiàn)在も入手できる。
太平洋戦爭後、疎開先の京都に暫く留まり、『幕間』誌の1946年5月の創(chuàng)刊に盡力し、1948年、その和敬社から『観劇半世紀』を刊行した。東京に移ってからも、さかんに書いた。
1950年(58歳)、文部省の文化財蕓能専門委員となった。文楽への補助金交付?免稅の答申が、実現(xiàn)した。
1958年(66歳)、紫綬褒章を受けた。1964年、菊池寛賞を受けた。加古川市名譽市民となった。
1967年、肺がんで沒し、菩提寺である加古川市の常住寺に葬られた。
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