パウロの政治神學

出版時間:2010-8-27  出版社:巖波書店  作者:ヤーコプ?タウベス  譯者:高橋 哲哉,清水 一浩  
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內(nèi)容概要

パウロを,ユダヤ的なるものの系譜から読み直す.ローマ書の解釈にそくして,聖霊と隣人愛による「神の民の共同體」という希求のユダヤ性を明らかにする.カール?シュミットの政治神學,ベンヤミンのメシアニズムに,パウロ的神學の水脈を読み解き,世俗化と啓蒙に基づくプロテスタント的近代化論との全面的な対決を企てる.

作者簡介

ヤーコプ?タウベス
1923年,ヴィーン生まれ.1987年,沒.47年にチューリッヒ大學にて博士號を取得して以降,イェルサレムやアメリカ合衆(zhòng)國各地で研究助手?講師?教授等を歴任し,61年からはベルリン自由大學にてユダヤ學?解釈學の正教授を務めた.「詩學と解釈學」グループへの參加,「宗教理論と政治神學」プロジェクトの組織,テオリー叢書(ズーアンカプ社)の編集など,研究組織者としても広範に影響を殘した.生前に刊行された単著は,博士論文をもとにした『西洋の終末論(Abendlandische Eschatologie)』(日本語訳が近刊予定)だけだが,『禮拝から文化へVom Kult zur kutur』(1996,未訳)そのほかの論文集?書簡集が死後に編集,刊行されている.

書籍目錄

前書き アライダ?アスマン
序論
一 ローマ書への自伝的アプローチ
二 ユダヤ宗教詩におけるパウロ――メシアの論理
第一部 読解 パウロとモーセ――新たな〈神の民族〉を創(chuàng)始すること
一 ローマ書の宛先
(a)ローマへの宣戦布告としての福音――ローマ書1?1~7の読解
(b)イェルサレムと世界宣教の正當性――ローマ書15?30~33
補論 ユダヤ人キリスト教徒共同體の運命
二 ノモス 法と正當化――ローマ書8および9~11の読解
三 選びと拒み――ローマ書8?31~9?5およびバビロニア?タルムードのベラホート篇32aの読解
四 プネウマ 救済史における凌駕,現(xiàn)世の超克――ローマ書9~13の読解
第二部 影響史 パウロと近現(xiàn)代――メシア的なものの形象変容
一 この世の他所者(よそもの)――マルキオンとその後継者たち
二 絶対的な者の熱心者と決斷の熱心者――カール?シュミットとカール?バルト
三 世界政治としてのニヒリズムと美學化されたメシアニズム――ヴァルター?ベンヤミンとテオドーア?W?アドルノ
四 聖書からの脫出(エクソドゥス)――フリードリヒ?ニーチェとジークムント?フロイト
補遺 ヤーコプ?タウベスとカール?シュミットの歴史
後書き ヴォルフ-ダニエル?ハルトヴィッヒ/アライダ?アスマン/ヤン?アスマン
序論
第一部 読解 新たな契約(フェア)-連合(ブント)の形成と正當性の主張
第二部 影響史 パウロと近現(xiàn)代
補遺 政治神學
編集後記
原註
訳註
タウベスの手紙
アルミン?モーラー宛ての手紙
カール?シュミットからアルミン?モーラ宛ての手紙――引用4篇
カール?シュミット宛ての手紙
原註
訳註
訳者後書き

圖書封面

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